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桃山時代以前の幻の名陶、古信楽・古伊賀の美を自然釉によって遂に再現した、現代における名工の感動に溢れた生の軌跡。
苦闘の末に信楽・伊賀焼に自然釉の美を再現した投稿の自叙伝。美の極致を求めて妥協を許さぬ徹底した陶芸への生き様は爽やかな感動をもって読者の心に迫るだろう。
[本文より]命を窯に預け、窯と一つになったとき、私は確かに窯の声を聞いた。炎の声を、土の声を聞いた。窯にはさまざまな顔がある。その顔と声が窯の中の状況をつぶさに語る。──この時以来、私は窯焚きの失敗を知らない。それは、私が窯焚きをしているのではなく、窯の意に添うよう、私が窯の手助けをしているだけだから。
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