この世の地獄とも言うべきナチスの強制収容所での体験を綴った『夜と霧』、また『それでも人生にイエスと言う』などのロングセラーで世界的に著名な精神科医V・E・フランクル。
彼は、この体験を通して得た「人生の本質」についての思索をもとに、私たち一人ひとりに宿る「ロゴス」(愛、生命力、原理)を目覚めさせる「ロゴセラピー」を開発し、多くの人々の深い心の傷を癒しつづけた。
フランクルの希有の体験から生まれた、私たちが日々の生活を生き抜き、人生の意味をつかむための、勇気と愛に満ちた30の感動的なメッセージ。
まえがき
第1部■強制収容所でフランクルがつかんだもの
1人間など、いくら優秀でも大したことはできない。真に偉大な業績は、宇宙の力を借りて行う。
2苦しみが偽りの自分や幸福を壊したあと、愛が本当の自分と幸福をうち建てる。
3人間は近くに、神は遠くに幸福を見る。神の視点は、人間よりも常に遠いところに置かれている。
4虚栄と誇りは違う。虚栄を満たすには他者を必要とするが、誇りは他者を必要としない。
5人生に何かを期待するのは間違っている。人生が、あなたに期待しているのだ。
6倒れそうな建築は、屋根に重荷を乗せるとしっかりする。人間も、負担を背負った方が強い。
7深刻なときほど笑いが必要だ。ユーモアの題材を捜し出せ。そこに現状打開の突破口がある。
8人は、自分の中の愛を目覚めさせてくれる人を愛する。愛の中に本当の自分を発見するから。
9信じてもダメかもしれないが、信じなければ、実現するものもしなくなる。
10苦しみ悩むのが人間なのではない。苦しみ悩むからこそ人間なのだ。
11真の勇気が試されるのは逆境のときではない。幸運なときどれだけ謙虚でいられるかで試される。
12絶望とは、もうすぐ新しい自分と新しい希望が生まれてくるという前兆である。
第2部■ロゴセラピーによる魂の癒し
13この地上には二つの人種しかいない。品位ある人種とそうでない人種である。
14フランクル成功の秘訣──些細なことは重要なことのように徹底してやる。重要なことは些細なことのように心を落ち着けてやる。
15自分を一面だけで判断したらその通りになる。だが、人間とは多面的な存在なのだ。
16悩む人ほど健康で人間的である。悩む能力が麻痺していないからだ。
17見えない観客は、私たちがどのような劇を演じていくのか、期待しながら見つめている。
18運命は何のために訪れるのか? 本当の自分に目覚めるために。
19神が人間に期待するのは苦しみではない。レモンからレモネードを作っておいしく飲むことだ。
20自分を忘れたとき、本当の自分を発見する。本当の自分を表現するとき、自分はいなくなる。
21名優は、いかにさえない役を演じても輝き、大根役者は、いかに輝かしい役を演じてもさえない。輝きこそが人生の幸福を決める。
22人生の幸福は、どれだけ快楽を得たかではなく、どれだけ感動を得たかによって決まる。
23真の信仰をもっている人たちはすぐにわかる。彼らには優美さがある。自我や知性、地位や権力などにとらわれていないからだ。
24小さなことが気になるのは「自分は神のように完全であるべきだ」と思い込んでいるからだ。
25人間は悩みに苦しむのではない。悩んでいる「自分自身」に苦しむのだ。
26不眠症を治すには、神様の胸に抱き寄せられるのだと信じて安心して待っていることだ。
27愛の喜びは、捕まえようとすると逃げていく。愛を表現するときにのみ、それはやってくる。
28自分を忘れ、仕事や人間に愛を傾ける人。そんな人にはすべてがひとりでにやってくる。成功も楽しみもである。
29あなたがいるだけで世界は意味をもつし、生きている意味があると思わせる人生こそ最高だ。
30いくらすばらしい技術があっても人は癒せない。人間的な触れ合いと愛の交流がなければ。
著作リスト・参考文献
あとがき











