多次元的な深々とした生のリアリティに気づき、「心ある道」を生きるための心理学
“プロセス指向心理学”の創始者、ミンデル博士の著作。
本書は、量子論、生化学、東洋思想などの考え方を援用しながら、身体症状についての新たな視点を提示する。著者によれば、痛みや熱などの身体症状、あるいはちょっとした違和感などは、叡知に満ちた根源的次元からのメッセージを知る重要な手がかりであり、繊細な「気づき」の能力を培うことで、そうしたメッセージを癒しの力として、また、人生を新たな方向へ展開してくれる強力なガイドとして活かすことができるという。
「気づき」の力が老化プロセスや遺伝子に影響を与える可能性についても論及されている。
本文内のコラムでは、最先端の科学的知見がわかりやすく解説され、プロセスワークを体験するためのエクササイズも豊富に盛り込まれている。
医療関係者、セラピスト、ヘルパー、ファシリテーター、そして身体症状に苦しむ人たちに有益なアドバイスを与え、新たな世界観を提供する、刺激に満ちた一書!
*プロセス指向心理学(POP=Process Oriented Psychology)とは?
1970年代、当時ユング派の分析家であったアーノルド・ミンデルによって開発された心理学。「出来事の原因を見つけて取り除く」のではなく「起こっている出来事には意味や目的がある」という観点から、自分の身体や環境に現れる微細なプロセス(なにげない出来事や感覚)に対する自覚を高め、そのプロセスを無理に変えようとするのではなく、受け入れ、その感覚が変容していく道筋にしたがっていくことで、問題の解決を見いだそうとする非常に東洋的なアプローチである。個人や人間関係に限らず、グループ、昏睡状態の人とのワーク、いわゆる精神病状態の人とのワーク、依存症の人とのワークなど幅広い分野を扱っており、最近は、コソボやパレスチナ、インドなど紛争地区における民族間の対立などもワークショップ(「ワールドワーク」という)の対象に取り上げ、大きな成果をあげている。
第1部 症状に内在する沈黙の力
第1章 沈黙の力
第2章 レインボー・メディスン
第3章 ナノフラートと身体の知恵
第4章 症状にひそむ超空間
第5章 シャーマニズムと症状のエッセンス
第6章 生命とは何か?
第7章 原子の幽霊
第8章 並行世界の歌
第9章 クォンタム・メディスンとしてのコヒーレンス風呂
第2部 非局在的医療――症状の中の世界
第10章 地域社会が身体に与える影響
第11章 人間関係の問題は超空間医療となる
第12章 症状は未来からやってきた薬である
第13章 遺伝的特質からの自由
第14章 遺伝的特質に対する逆影響
――いかにして夢は遺伝子に影響を与えるか
第3部 老い――化学、仏教、エントロピー
第15章 老いと仏教
第16章 なぜ活性酸素は命を奪うのか?
第17章 生命に終焉をもたらすテロメア
第18章 量子レベルの自覚をもつ悪魔
第19章 死は本当に一切の終わりなのか?
第4部 量子の悪魔のライフスタイル
――時間から解放された身体
第20章 非局在的医療の実践
第21章 害のないライフスタイル