英国ベストセラー&世界14カ国で出版決定の、誰も知らなかった環境問題の真実、そして新しい「カーボンレス社会」のつくり方がわかる本!
京都議定書での目標にそって、2012年までに温暖化ガスを6%削減しなければならない日本……しかし現状は、なんと8%も増加しているという、世界的に見てもかなり恥ずかしいことになっています。
しかし本書の著者で世界有数の環境ジャーナリストであるモンビオは、膨大な科学データと情報に基づいて、なんと「先進国は2030年までに90%(!)の温暖化ガス(二酸化炭素換算)をしなければ温暖化は回避できない」と大胆に主張しています。
これが絵に描いたモチにならぬよう、本書ではエネルギー、建設、交通、ショッピングなど各分野で、今すでにある技術で、文明生活を維持しながら=電気はつけたままで、ショッピングもし、今以上に快適な家に住みながら「90%削減」に至る社会プランを具体的に示しています。
モンビオは、先進諸国が必要な対策をとるのを避けてきたのは、科学界ではなく政治や産業界の要請のみに耳を傾けてきたからだという事実を明らかにします。そしてこれからの社会は国家や企業まかせでなく、私たち自身がアイディアと勇気をもって新しく築き上げていくべきだと熱く訴えます。
【目次より】
英ペーパーバック版への序文
序章:善意の「他人まかせ」
第1章●ファウストの契約
第2章●産業界の拒絶反応
第3章●「炭素排出」という自由の配給
第4章●すべての住宅を断熱せよ
第5章●電気は消さずに炭素排出を削減する
第6章●再生可能エネルギーでどのくらいエネルギーを供給できるか?
第7章●エネルギー・インターネット
第8章●新交通システム
第9章●ラブ・マイルズ:人間は飛行機に乗り続けられるのか
第10章●ショッピングとセメント産業の転換
第11章●終末を遠ざける