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精進料理 冬
そば
蕗の薄衣揚げ
人参とごぼうのかき揚げ
銀杏の緑揚げ
しいたけの傘揚げ
そば
材料 そば400グラム
作り方 1.大きめの鍋に八分目ほど水を張り、沸騰したらそばをほぐしながら入れ、麺どうしがつかないよう箸でほぐす。(お湯があふれないように火加減に気をつける)
2.そばの芯がやわらかくなったら、すぐザルに移し、冷たい水をかける。
3.そばが冷えたら、たっぷりの水を使ってぬめりがなくなるまで手でもみ洗いし、ザルに移す。
※つゆ…水カップ4に汚れを拭いた昆布8センチを約一時間つけておく。鍋にみりんカップ1を入れ、火にかけてアルコール分を飛ばし、醤油カップ1と先ほどの水を入れ、煮立つ寸前で昆布を取り出す。煮立ったら花がつお1袋を加え、一煮立してきたら火を止める。花がつおが鍋底に沈んだら、ザルでこして出来上がり。
注意 材料はすべて4人分です。だしをとった昆布と花がつおは、佃煮にしてもよいでしょう。
蕗の薄衣揚げ
材料 蕗1本、衣(小麦粉、塩、酒、冷水…全て適量)
作り方 1.蕗はすじを取り、3〜4センチ長さに切り約1分間水にさらす。
2.小麦粉と塩少々に酒と冷水(1:1)を加えて軽くかき混ぜ、衣を作る。(他の揚げ物もこれを使う)
3.蕗の水気を布巾でよく拭き、小麦粉を全体にまぶして、衣をつけて揚げる。
人参とごぼうのかき揚げ
材料 人参3センチ、ごぼう9センチ、黒ごま大さじ1.5杯、塩
作り方 1.人参は約4センチの棒状に切る。
2.ごぼうは約3センチ長さに切り、人参よりやや細く切る。
3.人参とごぼうをとり、小麦粉をまぶし、黒ごまと塩少々を加えた衣をつけて揚げる。
銀杏の緑揚げ
材料 ゆで銀杏約40粒、塩
作り方 1.衣の中に塩少々を加え、銀杏を入れて、スプーンで4粒ほどすくって揚げる。
しいたけの傘揚げ
材料 生しいたけ12枚、けしの実、塩
作り方 1.生しいたけは軸を取り、小麦粉をまぶす。塩少々とけしの実を散らした衣をつけて揚げる。
注意 しいたけの軸は、細ければ2〜3本束ねて、衣をつけて揚げる。衣に塩少々を入れることによって、冷めても味わいが残ります。
川口宗清 講師から

早く大人になりたかった幼い頃は、一年がとても長く感じられました。時間の進む早さは変らないのに、年齢を重ねるごとに、「もう一年(経ってしまった)」の思いが強くなります。
今日では、世の中の移り変わりも早くなり、情報に振り回されわたくしなどはそのスピードに乗れなくなってきました。その反面、“癒し”という言葉も多く使われるようになりました。
精進料理では、和え物を「和合物」と書きます。“人参の白和え”ですと、人参は3a長さのせん切りにし、塩もみ。さつま芋は人参と同じ太さにし、ゆがく。干柿は細い線切り。白ごまは油が出るくらい摺り、水切りした木綿豆腐を加えて摺り混ぜる。味付けは塩少々とみりん、醤油数滴。最後に全部を和えるだけです。人参、さつま芋、干柿の持ち味を生かし、豆腐の白和えで調和をとり、包み込むのです。これが和であり、心が和み癒しにつながるのだと思います。
人間の心は昔も今も変らないと思います。競争事に流されて、立ち止まってゆっくりする余裕がないのかもしれません。
大晦日。揚げ物四種の個性を味わいつつ、精進天ぷらそばをゆっくり召し上っていただきたいと思います。
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