里芋ごはん
枝豆のすり流し
冬瓜のくずあんかけ |
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里芋ごはん〈4人分〉 |
材料 |
米2カップ、里芋2コ、黒ごま、昆布6センチ1枚、塩、醤油 |
作り方 |
1.里芋は小さめに食べやすいように切る。塩でぬめりを取り、水洗いする。
2.お米は常の水加減にし、淡い色がつく程度に醤油少々加え、昆布と里芋を上にのせ、そのまま炊く。
3.炊き上ったら全体に混ぜ、黒ごまをほどよく散らす。 |
注意 |
里芋はできれば、小芋がいい。大きければ4〜6等分に切る。 |
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枝豆のすり流し |
材料 |
枝豆1カップ、なす2本、油揚げ1枚、昆布だし、塩、赤味噌、油 |
作り方 |
1.枝豆は塩茹でし、薄皮も取り、ミキサーにかけて、ドロドロにする。
2.昆布だし汁に、ほんの少々赤味噌をとき混ぜて、枝豆と合わせる。
3.なすは4〜6等分に、長いまま縦に切る。水気を取り、油で中温からさっと揚げる。
4.油揚げは両面焙って、せん切りにする。
5.お椀に、なすと油揚げを盛り、枝豆のすり流しを注ぐ。 |
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冬瓜のくずあんかけ |
材料 |
冬瓜、干ゆば、ほうれん草、昆布だし、塩、酒、醤油、みりん、油、片栗粉 |
作り方 |
1.冬瓜は6〜7センチの角切りにし、皮をむく。
2.昆布だしに塩、酒、醤油で清し仕立にし、みりんを少々加えて甘味をつけて、冬瓜を煮る。
3.干ゆばは油でカリッと揚げて、粗くくずす。
4.ほうれん草は塩茹でし、2〜3センチに切る。
5.冬瓜が煮えたら、煮汁に水溶き片栗粉を入れ、とろみをつける。
6.器に盛りつけ、ゆばとほうれん草を添える。 |
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川口宗清 講師から
「食は命」ということばがありますが、わたくしは同時に、「食は潤い」であると申し上げたいのです。
今回の料理はそれぞれ、初秋から仲秋へかけての、いってみればおいしい時期の食材を使ったものです。
おいしいということは、旬そのもの。そして、ホッと心がなごむものです。
このごろ世間では、この“なごむ”ということを、忘れてはいないかと思ってみたりします。
拙庵では食の命もさることながら、どちらかいえば潤いを重視しています。それが今月のこの料理です。
歌を忘れたカナリアではありませんが、潤いを忘れた料理ほど味気ないものはないと、長年料理にたずさわってきて、つくづく思い知ったことです。
とかく、現今ではカロリー云々を、つまり合理性を問題にしていますが、それだけでいいのでしょうか。
今月はこういったテーマで、あくまで、わたくしどもの食生活の一端を述べたのですが、今のところ、兄の子どもたちは、食とはこういうものだと思い込み、それ以上は求めません。おばにあたるわたくしがつい忘れたりすると、催促するくらいです。つまり行事食を。 |