エリザベス・キューブラー・ロス/デーヴィッド・ケスラー共著 上野圭一訳
永遠の別れ
悲しみを癒す智恵の書

『死ぬ瞬間』の著者キューブラー・ロス、最後の本!
"死とその過程"に関する著作、ここに完結ーー。

死にゆく人は、死を受け入れるために《癒し》が必要です。
しかし、残された人にも《癒し》は必要なのです

「悲しみがあるなら、泣いて良いのよ。我慢することなんかいらないの!」

数万人もの死にゆく人の最後を看取ってきたロス博士が、「愛する人を失った人」の深い悲しみを癒す方法を具体的に詳述。長い療養の末なくなる人、災害や事故で急になくなる人、認知症になってなくなる人など、さまざまな「愛する人の死」への対処法をケースバイケースで解説していますので、どなたが読んでも役に立ちます。そして、本書そのものが、ロス博士が死ぬ直前に残したメッセージなのです。

エリザベス・キューブラー・ロス博士からの最後のメッセージ
「最後にあたって、読者に伝えたいことがある。それは、わたしの人生の目的があの『五段階』以上のものであるということだ。わたしは結婚し、子どもにめぐまれ、孫にめぐまれ、本を書き、旅行をしてきた。愛した。喪失も体験してきた。そしてわたしは『五段階』よりはるかに遠いところにきている。読者もおなじだと思う。
『五段階』を知ることだけが重要なのではない。生の喪失だけが重要なのではない。重要なのは、生きられた生である」(キューブラー・ロス/本文より)

【目次より】
第1章 悲嘆の五段階
第2章 悲しみの内側
第3章 悲しみの外側
第4章 特殊な喪失体験
第5章 変わりゆく悲しみの顔
第6章 エリザベス・キューブラー・ロス/わたし自身の悲嘆
第7章 デーヴィッド・ケスラー/わたし自身の悲嘆
結びのことば/悲嘆の贈り物

【著者紹介】 エリザベス・キューブラー・ロス
医学博士。死と死に至る過程についての権威として、最も愛され最も尊敬された人物である。多くの著書および、末期症状の子ども、エイズ患者、高齢者たちへの取り組みを通じて、博士は、自らの死や愛する人の死に処する数百万の人々に、慰めと理解をもたらしてきた。その著作は27の言語に翻訳されている。2004年、78歳で亡くなる前に、彼女はデーヴィッド・ケスラーと、二度目の共同作業である『永遠の別れ』の執筆を終えた。
主な著書に『人生は廻る輪のように』『ライフ・レッスン』(角川書店)、『死ぬ瞬間』『続・死ぬ瞬間』『新・死ぬ瞬間』(読売新聞社)、『死後の真実』『天使のおともだち』(日本教文社)他多数。
    ホームページ= http://www.elisabethkublerross.com/

デーヴィッド・ケスラー
ホスピス・ケアの専門家。マザー・テレサから賞賛を受けた“The Needs of the Dying”(『死にゆく人に必要なこと』)の著者。エリザベス・キューブラー・ロスの『ライフ・レッスン』では共著者として関わっている。悲嘆と喪失の分野における指導者的存在として世界的に認められており、俳優のアンソニー・パーキンスやマイケル・ランドンが自らの死に直面したとき、共に取り組んだ。エリザベス・テイラー、ジェミー・リー・カーティス、そしてマリアン・ウィリアムスンらも、それぞれの愛する人の死に際して、彼に協力を求めた。
    ホームページ= http://www.davidkessler.org/

【訳者紹介】
上野圭一(うえの・けいいち)
1941年生れ。早稲田大学英文科卒。東京医療専門学校卒。翻訳家・鍼灸師。代替医療利用者ネットワーク副代表。日本ホリスティック医学協会副会長。主な著書に『補完代替医療入門』(岩波書店)『わたしが治る12の力』(学陽書房)、共著に『代替療法ナビ』(筑摩書房)、主な訳書に『人生は廻る輪のように』『ライフ・レッスン』『ヘルシー・エイジング』(角川書店)、『バイブレーショナル・メディスン(監訳)』『人はなぜ治るのか』(日本教文社)など多数がある。

▽四六判・上製
392頁

ISBN978-4-531-08159-2
初版発行 2007年1月


日本教文社刊

 

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