林道義
父親のための家庭教育のヒント
幼児期から思春期まで
父親論・家族論のベストセラー著者による待望の子育てガイド!

 父親が子供に与える影響の大きいことがようやく明らかになり、子育てに関心をもつ男性が増えてきました。しかし、いざ育児に参加したいと思っても、実際に父親として何をしたら子供のためになるのか分からないという声も多く聞かれます。

 本書ではユング心理学者でベストセラー『父性の復権』(中公新書)の著者が、幼児期から思春期までの子供に対する父親の関わり方を具体的に示しています。

 小さい子供とどう接するか、子供に感動を与えること、家族一緒に食事をすることの大切さ、ルールの教え方、どんな時に叱るべきか、子供に良い影響を与える褒め方や認め方など、お父さんだからこそ果たすべき役割を37話の中でわかりやすくアドバイスしています。

 弊社発行の月刊誌『光の泉』に3年間好評連載されたものをテーマ別に編成し直し、書き下ろしも加えて、今回、待望の単行本化となりました。

○親から可愛がられた子供は、人に対して基本的な信頼感を持てます。
○「父性」は、子供と多く接することによって働きだすものです。
○父親から感動的な経験を与えられた子供は、高い志を持つようになります。
○「うそを言わない」これを教えることがしつけの基本です。
○父親から認められ、見守ってもらえる子供は、すすんで努力します。
○悪いことは「悪い」と叱ってもらうことで、子供の心は安定します。
○上の子と下の子を比較しないで、それぞれの良いところを認めてあげましょう。
○父親は子供に、社会で生きていくための適切な価値観を与えましょう。

【目次より】
●第1章 子供好きになろう
 育児は楽しい!
 子供と遊ぶ
 めざせ! カッコイイお父さん
 教える
●第2章 お父さんだからできること
 お父さんが与える自信――肯定感と信頼感
 きたえる
 感動を与える(1)
 感動を与える(2)
●第3章 家族のコミュニケーション
 食事を一緒に
 お母さんを大切にするお父さん
 お父さんの良さを引き出すお母さん
 親子の会話ができないお父さんへ――間接的対話のススメ
●第4章 「きょうだい」と「一人っ子」の育て方
 きょうだいと平等
 きょうだい喧嘩に親が出る
 長男は神経質
 下の子が生まれたとき
 下の子の育て方
 一人っ子の育て方
●第5章 秩序感覚を身につけさせる
 規則正しい生活習慣
 正しい枠づけ
 門限
 「怖い」という感覚
●第6章 「叱る」と「見守る」
 嘘はいけないよ
 子供が悪いことをしたとき
 子供がいじめに遭ったとき
 厳しさと見守ること――不登校と引きこもり
 夫婦の考えが違うとき
●第7章 子供が思春期になったら
 子供を大人にする役割
 お父さんを避けるようになった
 反抗期になったら
 思春期の悩み
 文化としての男らしさ・女らしさ
 学校教育に関心を
●第8章 「父」の意味――「父性」はなぜ大切か
 父性の遺伝的根拠
 父の権威とは
 権威は落ちるもの
 超越への感性

【著者紹介】 ●林 道義(はやし・みちよし)
1937年、長野県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院経済学研究科修了。経済学博士。現在、東京女子大学文理学部教授。専攻は深層心理学。日本ユング研究会会長。
著書に『父性の復権』『母性の復権』『家族の復権』(以上中公新書)、『立派な父親になる』(童話屋)、『主婦の復権』(講談社)、『ユング心理学入門シリーズ』全3巻(PHP新書)、『図説ユング』(河出書房新社)など多数。

▽四六判・並製
232頁

ISBN4-531-06394-5
初版発行 2004年9月


日本教文社刊

 

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