永井郁著・画
旅と絵でたどる 万葉 心の旅
〜万葉集には、古代日本に生きた人々の息吹きがあふれている。そのみずみずしさは時代を超えて、わたしたちの胸をうつ。〜

青森県の竜飛岬から鹿児島県黒ノ瀬戸までの、万葉の秀歌が詠い上げられたゆかりの地五十七ヶ所を、五年の歳月をかけて訪ね、その地に立った感懐を、詩情豊かな文章と現地を彷彿とさせる絵で描き上げた独創的な万葉の旅随想。前著『万葉の道』の続編。地図付きでガイドブックにも最適!

好評姉妹書
『旅と絵でたどる 万葉の道』


【目次】
はじめに/『万葉 心の旅』取材地/ 皇室・皇族系図
万葉黎明―泊瀬朝倉― (奈良県)/ 王陵の谷(大阪府)
斑鳩の道(奈良県)/ 長安の春(中国) 
続長安の春(中国)/ 続々長安の春 (中国)
淡海湖愁(滋賀県)/ 山科鏡山陵(京都府)
竜飛追想(青森県)/ 筒城宮今昔 (京都府)
磐姫望郷(奈良県)/ 処女塚哀感(兵庫県)
多胡の恋(群馬県)/ 千曲川流離(長野県)
巨勢の春野(奈良県)/ 飛鳥大原の里(奈良県)
真弓の岡(奈良県)/ きみがよ(静岡県)
みをつくし(静岡県)/ 安達太良山(福島県)
伊香保霧想(群馬県)/ 薩●(さった)峠(静岡県)
橘の道 (奈良県)/ 人麻呂巡歴(島根県)
続人麻呂巡歴(島根県)/ さざん花の宿(東京都)
角島の瀬戸(山口県)/ 筑波爛漫(茨城県)
あをによし(奈良県)/ 釆女哀嘆(奈良県)
伊勢の海(三重県)/ 伊良湖茫洋(愛知県)
西の京驟雨(奈良県)/ 明日香檜隈―キトラ古墳に思う―(奈良県)明日香南渕山(奈良県)/ 日向黄楊櫛(奈良県)
足柄古道(神奈川県)/ 武蔵野(埼玉県)
ほかひびと(東京都)/ 恭仁京春幻(京都府)
宇治川(京都府)/ 高の槻群(京都府)
月夜野浪漫(群馬県)/ 妹山背山(和歌山県)
岩代結び松(和歌山県)/ 和歌の浦(和歌山県)
名張の山(三重県)/ 壱岐残想(長崎県)
志賀島(福岡県)/ 伊予春景(愛媛県)
讃岐鎮魂(香川県)/ 淡路島雨情(兵庫県)
薫風塩田平(長野県)/ 八代水島(熊本県)
黒ノ瀬戸(鹿児島県)/ 久住山惜別(大分県)
麦秋オーヴェール(フランス)/ 養老醴泉(岐阜県)
住吉万葉幻想(大阪府)/ 天の香具山(奈良県)
おわりに/ 参考文献/ 収録万葉集歌索引/ 万葉集関連年表

【著者紹介】 永井 郁(ながい・いく)
1930年、長野県飯田市生まれ。49年、多摩美術大学洋画科入学。絵画とともに グラフィックデザインも手掛け、54年東京日日新聞(現毎日新聞)全国観光ポスター 展一位、62年毎日新聞企業広告賞、68年全国パッケージ展で受賞など、グラフィッ クデザイン界の草分け的存在として活躍。日本航空の鶴のマーク、昭和天皇ご訪欧時 の機内食メニューなどを手掛けつつ、世界各地を取材。画家としても各種の個展を東 京・長野などで開催。著書に『万葉の道』(日本教文社刊)があり、現在、月刊誌 『白鳩』誌(日本教文社刊)にて「古今吟遊」を連載中。
▽四六判・並製
344頁

ISBN4-531-06367-8
初版発行 2002年1月


日本教文社刊

 

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