木下道雄著 〈元侍従次長〉
新編 宮中見聞録
昭和天皇にお仕えして
昭和43年に出版された『宮中見聞録』は、大正末から昭和初期と、敗戦直後の二度にわたって宮中にお仕えした著者が、皇室の伝統的な御精神を世に広く知らしめた、記念碑的な名著である。鹿児島湾上の聖なる夜景、荒天下の分列式などの様々なエピソードに、昭和天皇の国民を思う無私なお姿が浮かぶ… 著者によって推敲を重ねられたテキストと、遺族の保管の下にあった未発表原稿を加えて、新たに編集された皇室秘話の決定版。

【目次より】
京都東山御文庫/御践祚/陛下を飾るもの/陛下と皇室財産/御即位大礼雑録/荒天下の分列式/分列式のはじまり/鹿児島湾上の聖なる夜景/終戦後、再び側近にありし頃/天皇とその御責任/マッカーサー元帥との御会見の真相/皇居勤労奉仕発端の物語/国民に対する陛下の御期待/わが皇室の御伝統『和魂』/国家の主権*/陛下と阿育王/マッカーサー司令部の神道に関する指令について/昭和二十一年元旦に発せられた新日本建設に関する詔書について一言*/やまとごころと宗教/自由と民主主義*

【著者紹介】 木下 道雄(きのした・みちお)
明治20年 東京都に生まれる
明治45年 東京帝国大学法科卒業後、内務省入省
大正13年 東宮事務官兼宮内書記官、東宮侍従
昭和元年 侍従兼皇后宮事務官
昭和8年 内匠頭
昭和11年 帝室会計審査局長官
昭和20年 侍従次長(皇后宮大夫兼任)
昭和21年 宮内省御用掛
昭和25年 皇居外苑保存協会理事長
昭和49年 死去
著書に『宮中見聞録』(新小説社)、『皇室と国民』(皇居外苑保存協会)など。平成二年に公刊された著者の日記『側近日誌』(文藝春秋)は、大きな反響を呼んだ。
▽B6判・上製
200頁

ISBN4-531-06311-2
初版発行 1998年1月


日本教文社刊

 

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