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精進料理 冬
京芋の五色あんかけ
京芋の五色あんかけ
材料 京芋1/2本、筍1/2本、京人参1/3本、しいたけ8枚、絹さや20枚、昆布だし、醤油、みりん、酒、片栗粉
作り方

1.京芋は1.5センチほどの輪切りにし、皮をむく。
2.筍は縦半分に切り、3センチ厚さに切る。 長ければ横半分に切る。
3.京人参は5〜6センチ長さに切り、縦4等分に切る。
4.しいたけは、縦に切る。
5.まず多めの昆布だし汁を鍋に入れ、 塩、酒、醤油で清し汁を作り、そこへみりんを加え、やや甘味をつける。 京人参を入れて煮ていく。やわらかくなったら、器へ人参と汁も少し移す。
6.次に京芋を入れて煮ていく。京芋も汁ごと別に移す。
7.今度は醤油とみりんを少し加え味を 濃くして筍を煮る。同様に別に移す。
8.最後にしいたけを煮含める。
9.水溶き片栗粉でとろみをつける。
10.大鉢に盛りつけ、塩ゆでした絹さや も飾り、あんを上からかける。

注意 京芋は海老芋ともいいますが、一般的には(関東方面では)、里芋より大きく海老の尾のように少しまがっているのを海老芋と呼んで、太くて30センチ以上まっすぐに長いのを京芋と呼んでいます。
本来は京都が産地で、秋の終わりから冬いっぱいにかけて、京都の人々はよく食べていたものです。
京都の円山公園に、Iという古いお料理屋さんがあります。そこでは海老芋と棒ダラを煮たものが有名です。
里芋と違って粉質で、さくっとふっくらとした味わいがあります。
京人参は金時人参とも呼ばれ、洋人参より色と甘味が強く、近年では手に入りやすくなっています。
川口宗清 講師から

わが山庵の裏の山道を歩いていると、ぼつぼつ春の山野草が芽生えてきます。
それにともなって、たとえばこの季節の自然野菜も生えてきます。
わたくしはそれぞれの草花を摘み取り、それをお浸しにしたり、油で炒めたり、自然の恵みを楽しんでいます。
考えてみれば、なんともありがたいことだと思うのです。
つい先だってのことでした。
裏山を散歩していると、たんぽぽがたくさん生えているのです。
わたくしは合掌をして、そのたんぽぽを摘んで帰りました。そして、油炒めをしたことです。
山中に住んでいると、こういった自然の恵みに出合えるのです。
わたくしの兄もそうですが、
 「必要なだけいただいて帰ればいいよ」
と言うのです。
 「いただける分だけで、いいんだ」
いつの間にか、わたくしもそうしております。
なぜなら、たんぽぽにしろ生きとし生けるものだから。
雑草とはいえ、彼らも生きているからです。
わたくしたちは自然と共に、生きて生かされている。それを改めて、考えるべきでしょう。そう思います。
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